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「子供に、ベランダへ閉じこめられた」
そんな話を聞いたことはありますか?
お子さんが1人で動けるようになったら、ベランダの締め出し対策は、必須です。
私は娘が一歳半頃、ベランダにいるタイミングで鍵をかけられ、締め出されてしまいました。
自力で、2階から脱出しました。
(皆さんは危ないので、決して真似しないで下さい。)
そんな状況にならないため、対策が必須となります。
娘 1歳半、窓の鍵に興味なんてなかったのに…
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娘が1歳半頃、賃貸マンション2階に住んでいました。
ベランダは広く、2か所の部屋をまたいでいるタイプ。
娘は1人歩きはできましたが、窓への興味はなく、鍵を触ったことは一度もありませんでした。
勝手にベランダに出てしまう危険性はあったので、窓を少しだけしか、開けられないようにする、補助具は付けていました。
しかし、自分が締め出されないための対策はしていなかったのです。
今思えば、周りから、ベランダの締め出しの話、庭へ締め出されて、玄関から入った話などを、チラチラと聞くようになった頃でした。
そろそろ、気をつけなきゃな…対策を調べないと。と思っていた矢先。
午後、洗濯物をとりこもうと、ベランダへ出ました。
カチリ
不吉な音がして、振り返ると、鍵を締めて、ニコニコしている娘の姿がありました。
閉じ込められた!叫んでも誰にも気づかれない
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今まで鍵を触ったことすら、なかったはずです。
しかし、簡単に鍵を締めてしまいました。
私は、スマホを持っていませんでした。
必死に、娘にジェスチャーで、鍵を開けるように指示します。
キョトンとする娘。
状況がわかっておらず、窓越しにママといるのが楽しいのか、ニコニコしています。
こりゃあかん…。
しばらく頑張りましたが、諦めて、外へ目を向けます。
ベランダの外は、ただ畑が広がっています。
すみませーーーーーーー……ん
畑に向かって何度も叫びます。
遠くにみえる、道路を歩く人にも、手を振ってみますが、全く気づかれません。
今度は、隣の部屋のベランダに向かって、叫びます。
下の階にも叫びます。
運悪く、季節は夏。
どの部屋も窓を閉めて、エアコンがついているか、留守だったのでしょう。
気づかれません。
娘の様子をみると
飽きてしまったのか、
部屋の中をうろうろしています。
目を離したら、何があるかわからない時期です。
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どうしよう…
真夏日に体力が削られていく
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真夏日、私の体力も、ジリジリと削られていきます。
喉がかわいた…。
なんだかクラクラしてきた。
場所は2階のベランダ
なんとかして、降りないと…!
顔を上げて、横をみると、エアコンから1階にある室外機にむけて、パイプが伸びています。
パイプの途中には、1階と2階を区切る形で、装飾の出っ張りが横に走っています。
ベランダは壁から飛び出る形で、ついているタイプ。
ベランダを乗り越えて、出っ張りに足をのせて、パイプにつかまり、飛び出たベランダ部分へも、手足を突っ張れば…。
ここから、降りられるかもしれません。
自力で脱出するなら、体力が残っている今です。
失敗したら、怪我をするかもしれないけど、死にはしないだろう。
何より娘…!
高いところは、苦手だけど、そんなことは言っていられません。
意を決して2階ベランダを乗り越えて、自力脱出
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覚悟を決めて、ベランダを乗り越えました。
慎重に出っ張りへ裸足を伸ばします。
パイプをつかんでバランスをとり、ベランダへも手足を突っ張って、体重を分散させました。
出っ張りが壊れても、パイプが壊れても終わりです。
そこから、必死に1mほど降りました。
下を見ると、まだまだ高いけど、飛び降れそうな気もします。
ここなら怪我をしても、確実に死にはしないと判断。
このまま降りようとして、突然パイプが壊れるリスクより、良い気がしました。
覚悟を決めて、下へ……!
手足を宙に投げ出した瞬間の、眼下の景色は、今でも目に焼き付いています。
火事場のバカ力でしょうか。
うまく着地ができ、脱出しました。
誰か助けて!
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足裏を切ったらしく、痛みが走りました。
余談ですが、場違いにも、真っ先に頭をよぎったのは
「今日、ブ〇ジャーしてて、よかったー!」
でした。
回数が減ったとはいえ、現役授乳中だった頃、ママさんならわかってくれるはず。
直後に駆け出します。
娘ちゃん!
娘ちゃん……!!
恥なんて、言っていられません。
マンションの各部屋を、チャイムを鳴らしてまわります。
なんとか、助けてくれる人が、見つかりました。
不動産屋が休みだから、鍵を壊すしかないんじゃないか?鍵屋へ連絡するか、聞かれました。
お願いします!と即答
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早く、娘を助けないと…!
鍵屋さんに連絡をした後、梯子あるけど、別の部屋の鍵は,開いていないのか?とその方に聞かれました。
たまたま、ベランダと反対側の部屋の鍵が開いていました。
その方が長ハシゴを、鍵が開いている部屋の窓枠にかけて、登っていきます。
身体がするりと部屋の中へ消えました。
それを見届けて、自分の家の玄関ドアまで全力で走ります。
梯子を登ってくれた方が、中から鍵を開けてくれました。
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娘ちゃん…!!!
叫びながら、廊下へ駆け込みリビングへ。
娘がいません。
娘の無事な姿に泣き崩れる
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血の気が引いた直後、カーテンの下が小さく丸く、ふくらんでいるのに気づきました。
駆け寄って、カーテンをめくると、小さくうずくまっている娘の姿が。
ぱっとあげた顔は、涙まみれで、目は真っ赤になっていました。
無事だった…。
抱き締めて、私も泣きました。
助けてくれた人のところに戻ると
遠慮がちに玄関の外で
待っていて下さいました。
泣きながらお礼をつげたら
鍵屋さんは事情を話して、キャンセルしたと
教えてくれました。
(ご迷惑おかけしました…。)
その後、お風呂場で自分の足を洗い
(娘は片時も離さない)
消毒をしました。
そして、自分と娘の無事を噛み締めました。
ベランダ締め出し対策
こんな体験をしないために、
対策が必要です。
一歩間違えば、炎天下の中
私は無事ではなく
脱出中に落下していたら、
やはり無事ではなく…
私が無事でなかったら、
娘はどうなっていたかと思うと
血の気が引きます。
その後、私が実際にした対策と、調べた対策が
以下になります。
ベランダへ出る時、スマホ&家の鍵をもつ
ベランダへ出る時、
必ずスマホと家の鍵を持つようになりました。
スマホで助けを呼べても
家の鍵がなければ、家へ入れません。
(戸建てで1階窓の鍵が開いていれば別ですが)
家へ入れなければ
子供の救出が出来ません。
また、スマホで助けを呼ぶ場合、
すぐに帰宅できる距離に家の鍵を持っている身内がいれば来てもらう。
鍵の業者に来てもらう
緊急性がある場合、119番に通報する
などの方法が考えられます。
ベランダに接しているすべての部屋の鍵を開けておく
当時の家は
ベランダが2部屋を跨いでいる
タイプだったので
必ず2部屋とも鍵を開けるようにしました。
万が一、鍵を閉められてしまっても
周囲の方へ迷惑をかけず
部屋の中へ戻れます。
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スマホで119番なんて
緊急時は仕方ないけど、できれば避けたい事態…。
窓にストッパーをして、完全に閉められないようにする
そして、窓を開けている時は、
上の方にストッパーをつけて、
完全に窓が閉まらないようにしました。
私は100均でサッシに貼るタイプを
買った記憶があるのですが、
布団バサミを窓の上部に挟むことで
代用できるようです。
賃貸だったので
当時、布団バサミの方法を
知っていたら
こちらを選んだかも。
まとめ
子供が自力で動けるようになったら、
それまで、子供が鍵に触っていなくても
ベランダ締め出しの対策が必要です。
対策をしていれば、
締め出されにくくなりますし
万が一、締め出されても
なんとかなります。
私のように
ならないように対策は必須です!
読んで下さってありがとうございました。