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ペーパーフィルターは、抽出前に湯通した方がいいのかな?
どうして、湯通しする人としない人がいるんだろう?
こんな風に思っている方は、いらっしゃいませんか?
今回は、無漂白タイプ(茶色)のペーパーフィルターを使って、本当に紙臭いのか、又、味への影響はあるのか検証してみました。
結論としては、個人的には、無漂白ペーパーフィルターは湯通しするのが良いと思いました。最終的には、好みなのでどちらでもOK!です。
この記事を書いた人
元某カフェチェーン店コーヒーアドバイザー。
妊娠して、アドバイザー就任後、半年で退社。
毎日、コーヒーの勉強&研究をしていた日々を忘れられず、出産・授乳完了後にハンドドリップを再開。
妊娠による味覚と体質変化(カフェインに弱くなる)により、3回挫折。
現在、記事を書きながら、4回目のハンドドリップに挑戦する日々を送っています。
今、一番おいしく感じるのは、カフェオレです!
ペーパーフィルターを湯通しするって何?
コーヒー抽出前に、フィルターにお湯をかけて、湯通しをするのを「リンス」すると言います。
リンスしない派の方もいます。
なぜ、湯通しする人としない人がいるのでしょうか?
又、どちらの方が良いのでしょうか。
検証していきます。
まずは、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
湯通し(リンス)しない派
〇メリット
湯通し(リンス)しない派のメリットは以下があげられます。
炭酸ガスを抜きやすい
豆の味をダイレクトに抽出できる(好みによる)
コーヒー豆は焙煎の過程で、炭酸ガスが含まれます。
蒸らしでみられるコーヒーが膨らむ様子(炭酸ガスが抜ける様子)は鮮度の証でもあります。
しかし、抽出の際にはガス抜きをして抽出しやすい状態にする必要があります。
湯通しをしない場合、フィルターが乾いた状態なので、ドリッパーと密着せず、炭酸ガスが抜けやすいです。
また、豆の味をダイレクトに抽出できます。
ペーパーが濡れている場合、水がコーヒーのオイルをはじきますが、リンスなしだと、オイルが落ちやすくなります。
結果、コクが増し、より、豆そのままの味を楽しめるようになるのです。
✕デメリット
デメリットは以下が考えられます。
紙の臭いが気になる(味・香りに影響あり)
こちらが最大のデメリットと思います。
昔より、ペーパーフィルターは良くなり、紙臭さはそんなに気にならないという意見もあると思います。
しかし、特に、無漂白(茶色)のペーパーフィルターは紙臭さがあるというのが正直なところです。
(後述しますが、検証しました)
なお、漂白してある(白色)ペーパーフィルターの味と香りへの影響を検証した記事はこちらをどうぞ。(別記事を作成予定です)
湯通し(リンス)する派
〇メリット
湯通し(リンス)する派のメリットは以下があげられます。
ペーパーフィルターの紙臭さをとる
ドリッパーに安定させる
同時に抽出器具を温めることができる
スッキリした(クリア)味に仕上げられる(好みによる)
湯通しする理由として、ペーパーフィルターの紙臭さが気になることをあげる方は多いと思います。
湯通しすることで、紙臭さを抜くことができるのです。
また、濡らすことにより、ドリッパーからペーパーフィルターが浮き上がらず、安定させられることもメリットの1つです。
特に、陶器製のドリッパーを使用している方は同時に抽出器具を温めることができます。
また、コーヒーをスッキリとしたクリアな味に仕上げやすくなるので、コーヒーの好みによってはこちらもメリットとなるでしょう。
コーヒーの味は好みだから、湯通しなしのコク増し・湯通しありのスッキリ、どちらが良いとは言えないけど、意図して抽出できるのはメリットだね。
✕デメリット
デメリットとしては以下があげられます。
炭酸ガスが抜けづらくなる
わずかながらに、抽出が始まってしまう。
抽出の際に、炭酸ガスを抜く必要があることは前述しました。
ペーパーフィルターを濡らすことにより、ドリッパーと密着し、炭酸ガスが抜けづらくなることはデメリットとして考えられます。
ただし、ドリッパーには、リブと呼ばれる溝(凹凸)があることがほとんどです。
そのおかげで、すき間ができるので、そこまで気にしなくても、良いのではないかと個人的には思っています。
また、濡れた状態のペーパーフィルターに、コーヒーの粉が触れることにより、わずかながらに抽出が始まってしまうことがデメリットして考えられます。
無漂白フィルターは紙臭い?検証してみた
両派のメリット・デメリットをみてきました。
では、無漂白のペーパーフィルターは、実際に、気になるほど紙臭いのでしょうか。
検証してみました。
マグカップを2つ準備して、片方には、お湯だけをそそぎ、片方には、ペーパーフィルターを入れてからお湯をそそぎました。
抽出時間目安の3分ほど放置してから、飲み比べます。
(タイマーをスタートしてから写真を撮ったので、2分55秒になっています)
結果は、想像以上に味と香りに影響がありました。
お湯だけ
私はよく、白湯を飲むのですが、何も入れなかったお湯はいつも通り、甘みのある味で美味しかったです。
コーヒーはほぼ水分ですので、お湯(水)が美味しいと感じるのは大切と思います。
(とはいえ、我が家は浄水器がないので、水道水を使用していますが…)
ペーパーフィルター入りのお湯
次はペーパーフィルター入りのお湯を飲んでみます。
(飲む前にペーパーフィルターは取り出しました)
においを嗅ぐと、古い穀物のような臭さを感じました。
湯気のあたたかさに、まじって香るのが違和感を感じ、不快でした。
飲んでみると、何とも言えない気持ち悪さがあり、雑味を感じて飲むのに抵抗を感じます。
極端に味が違うわけではないかもしれませんが、率直に
「まずい…」
と感じてしまい、ショックでした。
念のため、冷めてからも飲んでみました。
冷めてから飲むと、古い穀物っぽく感じた臭いが…。
紙臭さだと、私の場合はハッキリわかりました。
結果、お湯の飲み比べでは、リンスありが良いと思いました。
正直、そんなに変わらないと思っていたので、びっくり!
リンスありなし両方で抽出比べしてみた
では、実際に抽出し、影響をみてみましょう。
リンスなし抽出
まずは、湯通し(リンス)なしで抽出します。
抽出してみると、香りは土っぽさの中に甘みを感じました。
飲んでみると、最初にガツンと苦みがきます。
後から、わずかに酸味を感じ、全体的に味が濃くコクがしっかりな印象です。
飲み口はスムースというよりは、もったりした印象です。
リンスあり抽出
次は、湯通し(リンス)ありで抽出です。
※光の加減で薄い色に見えますが、同じ豆を使用しています。
香りは、前述の香りに、しつこさが減ったような印象をうけました。
もしかしたら、そのしつこさが、紙の臭いだったのかもしれません。
また、アーモンドっぽさを感じました。
(使用したコーヒーの説明では、ナッツ・ココアと表現されていました。)
飲んでみた感想は、まず、苦みがガツンときましたが、リンスなしと比べてクリアな印象。風味が抑えられ、飲みやすくなりました。
風味が抑えられたと感じましたが、抑えらえたのは雑味かもしれません。
リンスなしより、サラっとした感じです。
私のコーヒーの好み的には、こちらが良かったです。
結果、抽出の飲み比べでも、リンスありが良いと思いました。
まとめ
繰り返しになりますが
検証した結果、無漂白ペーパーフィルターは、個人的には、湯通しするのが良いと思いました。
最終的には好みなので、どちらでもOK!です。
コーヒーは好みなので、どちらが正解というのはないと思います。
私は、ペーパーフィルターの紙臭さをダイレクトに感じてしまいましたが(想像以上で驚きました。)たまたま、私にとって、特別に得意ではない臭いだったことも考えられます。
人によっては、気になるほどでは、ないかもしれません。
どちらも試してみて、お好みの方を選択で良いと思いました。
皆さんが楽しいコーヒーライフを送れることを願っています!
また、私は普段のコーヒーはコーヒーのサブスク「ポストコーヒー」で届いた豆を楽しむことが多いです。
ご興味のある方は、よろしければこちらの記事もあわせてお読みください。